【「まっ、いいか」という悪魔】
空手を続けていると、誰の心にも現れるものがあります。
それは、
「今日は休んでもいいかな」
「少しぐらい手を抜いても大丈夫だろう」
「まっ、いいか」
という心の声です。
私はこれを「悪魔のささやき」だと思っています。

空手の上達は、一回の稽古で決まるものではありません。
毎日の積み重ね。
一回一回の稽古の積み重ね。
その積み重ねが、数か月後、数年後の大きな成長につながります。
だからこそ、「まっ、いいか」を繰り返してしまうと、本来手に入れられたはずの成果から少しずつ遠ざかってしまいます。
実は、この悪魔は成功を諦めさせるために現れるのではありません。
成功の一歩手前で現れることが多いのです。
あと一回頑張ればできる。
あと少し続ければ結果が出る。
そんな時に、
「もう十分頑張ったからいいか」
「また今度でいいか」
と誘惑してきます。
だから私は子どもたちにも大人の門下生にも、
「才能より継続」
「結果より積み重ね」
の大切さを伝えています。
空手の稽古で鍛えているのは技だけではありません。
自分に負けない心。
やると決めたことをやり抜く力。
誘惑に打ち勝つ意志の強さ。
そうした力こそが、空手を離れた後の人生でも大きな財産になると考えています。
もし今、
「最後の詰めが甘いな」
「途中で妥協してしまうことが多いな」
と感じているなら、一度自分の中の「まっ、いいか」と向き合ってみてください。
その先に、今まで見えなかった景色が待っているかもしれません。

