「悪い子と口撃!!」 365の伝えたい話 第9話

長年空手の指導をやらせて頂いてますが、

「悪い子」には一度も出会った事がありません。

ところが、ちまたでは「悪い子だね!!」と子供を叱りつける親をよく見かけます。

何故世間には「悪い子」が多くて

うちの道場には1人も「悪い子」がいないのは何故でしょう?

実は、これは私の考え方と世間の親御さんとの間に認識のズレがあるからではと思います。

基本的に子供は未熟であって大人程、物事の善し悪しが解りません。

本人はよかれと思ってやっていることも、

大人からすれば常識はずれという場合が多々あります。

しかし、それは仕方ないことでです。

未熟なんですから・・・・

彼らは間違いをおかしながら、1つ1つ学んでいます。

ですから、子供が間違いをおかした時はちゃんと叱り、直せばいいだけのことです。

「間違いをおかした子」=「悪い子」ではありません。

なのに世間にはちょっと間違いをおかした子に対して「悪い子!!」とキツく叱り、

中にはその子の人格否定までする親御さんがいます。

それを言われた子はたまったものではありません!!

人格否定するような言葉は滅多な事では吐くべきではありません!!

ましてや自分の子とか教え子には絶対口にしてはいけません!!

世の中、高学歴で会社でも責任ある立場にいる人に「口撃力」が強い方が結構見受けられます。

頭がいいだけに、暴力で訴えることはしませんが、

この「口撃力」は実に暴力以上に恐ろしい破壊力をもっています。

暴力であれば、体は傷つきますが、時間の経過とともに徐々に回復し元にもどることが可能です。

しかし、「口撃」は精神の中枢・・つまり人格を破壊することもあるので、

口撃をうけた側のダメージは計り知れず、

多くの場合、その傷跡は心に残ったまま生涯消えないということもあります。

こんな非常に危険な「口撃」にも拘らず、多くの人が安易に「口撃」を繰り出しているのが現実です。

我が道場では、他人への「攻撃」を厳禁としていますが、

それ以上に「口撃」は絶対に戒めるよう門下生に徹底させなければいけません。

言葉で相手を言い負かすのは、

ナイフで相手の心臓を突き刺しているという事をしっかりと教えないといけません。

かくいう私は、何人今まで「口撃」で相手を瞬殺してきたか知れません。

私のような失敗をしないよう

門下生には他人を「口撃」しそうになった時は、ナイフを突き出そうとしていることに気づきなさい!!と言い続けよう思います。

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