「空手で育む自信と自由:リードを外して自分の力を試す方法」

私がイタリアで生活していた時、ミニチュアシュナウザーを飼っていました。
老衰で亡くなるまで、私との間には確固たる信頼関係が築かれていました。
そのため、リード(手綱)をつけずに散歩をしていました。

日本では、犬にリードをつけない飼い主が「非常識」と見なされることがあります。
確かに、しつけがされていない犬は、飼い主から離れて吠えたり威嚇したりすることがありますし、万が一の事故では飼い主が責任を負うことになります。
しかし、ヨーロッパでは犬のしつけが行き届いているため、リードをつけなくても安心して散歩ができるのです。これが本来の犬と人間との関係であり、日本の「常識」の方が「非常識」と感じることもあります。

さて、子どもに対しても似たようなことが言えます。
親が子どもに降りかかるトラブルを避けるために、つねに「リード」をつけて管理している状況があります。小学校に入るまでは親のリードが必要なのは理解できますが、中学や高校になってもそのリードを手放さないと、子どもは自分の「自由」と「冒険心」を失ってしまうかもしれません。
そんなリードにずっと繋がれていあた子供が社会人になっていきなり自由にさせられると、不安になるのも無理はありません。

ここで空手の話に移りますが、空手は単なる技術や力の訓練だけでなく、自信を持ち、自分で判断し行動する力を育む武道です。
空手を通じて、自分を信じる力や困難に立ち向かう勇気を身につけることができます。
まさに、リードを自ら外し、自分の力で道を切り拓くための準備を整えるのです。

子どもにとっても、大人にとっても、リードを少しずつ緩め、自分の力を試すことは重要です。
空手はその手助けをしてくれるものです。
もしも「リード」を外すことに不安を感じているなら、ぜひ空手を始めてみてください(ご父兄もです)。
空手を学ぶことで、自分に自信を持ち、自由に挑戦する心を育むことができるでしょう。ご父兄は空手で逞しく成長するお子さんを見てリードで繋いでいたことがいかに子供に取って不憫だったか理解できるはずです。空手は、あなたが本当に望む「自由」と「冒険心」を手に入れるための素晴らしい道です。

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