「最強の強さとは樫の木のような堅固ではなく柳のような柔軟さ」
新たに習い事を始めようと考えている皆さんに、空手の素晴らしさをお伝えしたいと思います。
空手に興味を持っている方の中には、「強くなりたい」という思いを抱えている方が多いでしょう。
確かに、多くの人が空手を通じて肉体的な強さや精神的な強さを得たいと考えています。
しかし、「強くなる」という概念は、意外と誤解されがちです。
多くの人が空手を始める理由として、肉体的な強さを求めることが多いですが、実際には空手が目指す強さは、単なる力や頑強さだけではありません。
確かに空手を続ければ、体力は向上し、一般的な攻撃にも耐えられるようになります。
しかし、空手の本当の強さは、力と力のぶつかり合いではないのです。
例えば、私たちの流派では、強さとは単なる力の衝突ではなく、相手の動きを柔軟に捉えながら攻撃する捌き術を大切にしています。
今年は日本各地で台風の被害が甚大でした。
そのニュースの映像を見ていると、えっ!?と思うような頑強な大木、電柱が根本から折れていました。
そんな悲惨な映像が次から次へと映し出される中、濁流が流れる川の土手には一見ひ弱そうな柳がまるでダメージを一切受けていないぞと言わんばかりに涼しげに立っていました。

これこそ空手の目指すべき「最高の強さ」あり方だと私は思います。
空手の最終目的は、相手にぶつかる技術を身につけるのではなく、相手の動きに同調し、無駄な衝突を避けることにあります。
また、精神的に強くなりたいという方にも、空手は非常に有効です。
「強い精神力」を求める方が多いですが、実際には「固い」精神力はどんなに強くても壊れてしまう可能性があります。
それに対して、空手では「柔らかい」心を養うことを教えています。
例えば、「固い棒」よりも、どんな状態にも形を変えられることのできる「水」の方が圧倒的に強いというように、柔軟で適応力のある心を持つことが真の強さに繋がります。
心を柔らかくするとは、「とらわれない」、「こだわらない」、「他人と比較しない」といった心の持ち方を身につけることです。
私たちの道場では「柔軟な空手」を目指し、最強ではなく最高の空手を提供しています。
空手を通じて、肉体的な強さだけでなく、柔軟な心も手に入れることができるのです。
ぜひ、この機会に空手を始めてみてください。新たな自分に出会うことができるでしょう。
まずは見学からでも大歓迎です。あなたの参加をお待ちしています!