「子どものリード、いつ外しますか?」
イタリアで暮らしていた頃、私はミニチュアシュナウザーを飼っていました。
老衰で亡くなるまで、私と犬との間には、言葉では表せないほどの信頼関係がありました。
散歩をするときも、いつもリードでつないでいる必要はありませんでした。
犬が勝手にどこかへ行ってしまうこともない。
危険があれば私のところに戻ってくる。
「つないでおくから安全」ではなく、**「信頼しているから自由にできる」**という関係でした。
私はこの経験から、子どもについても同じことを考えるようになりました。
親は、子どもが傷つかないようにします。
失敗しないようにします。
危険な目に遭わないようにします。
「そんなことをしたらダメ」
「危ないからやめなさい」
「こうした方がいい」
もちろん、子どもを守るために必要な言葉です。
小さな子どもには、親という「リード」が必要です。
しかし――
子どもが成長しても、ずっとリードを握り続けてはいないでしょうか?

中学生、高校生になっても、
親が決める。
親が心配する。
親が先回りする。
親が失敗しない道を選んであげる。
それを繰り返していると、子どもは「自由」を失うだけではありません。
自分で考え、自分で決め、自分で責任を取る経験まで失ってしまうことがあります。
そして、ずっとリードにつながれていた子どもが、社会に出た瞬間に
「さあ、自由に生きなさい」
と言われても、不安になるのは当然かもしれません。
だからこそ、子どもが小さいうちから少しずつリードを緩めていく。
小さな失敗を経験させる。
自分で考えさせる。
自分で挑戦させる。
そして、最後には自分の足で歩けるようにする。
私は、それも親の大切な役割だと思っています。
では、空手は何のためにあるのか。
空手は、強いパンチやキックを身につけるためだけのものではありません。
稽古の中で、
「やってみる」
「失敗する」
「もう一度挑戦する」
「自分で考える」
「苦しいけれど乗り越える」
という経験を積み重ねます。
その積み重ねが、少しずつ子どもの中に「自分ならできる」という自信を育てていきます。
親がリードを握り続けるのではなく、
「あなたなら大丈夫」と、少しずつ手を放していく。
空手は、そのための準備にもなるのです。
そして、これは子どもだけの話ではありません。
大人も同じです。
「こうしなければいけない」
「今さら無理だ」
「失敗したら恥ずかしい」
そんな思い込みに、自分自身をつないでしまっている人もいるのではないでしょうか。
もし今、
「子どもを少し束縛しすぎているかもしれない」
「もっと自分で考えて行動できる子になってほしい」
と思っているお父さん、お母さん。
あるいは、
「これまで親の言うことを素直に聞いてきたけれど、もっと自分らしく挑戦してみたい」
「最近、毎日の生活に少し窮屈さを感じている」
そんな方も、ぜひ一度、空手を体験してみてください。
強くなるということは、誰かに勝つことだけではありません。
誰かに握られていたリードを少しずつ手放し、
自分で考え、
自分で選び、
自分の足で歩いていく。
そのための「心の強さ」を身につけること。
それも、武道が子どもたちに与えられる大切なものだと、私は考えています。
まずは気軽に体験に来てください。
体験は無料です。
子どもが自分の足で歩き出す、その最初の一歩を一緒に踏み出してみませんか。

